甲賀武士について(4) 2023.06.22 ブログ 従来甲賀武士という時は、上甲賀郡と呼ばれることもあった野洲川と支流杣川の上流部分に居住する半農半武の武士たちを無意識に想像しながら話していた気がします。なぜそうなったのかは正直よく分かりませんが、ひょっとして江戸時代になって武士になった甲賀者の多くがこの東部地区の出身者であったからかもしれませ
甲賀武士について(3) 2023.06.10 ブログ 今回は、甲賀武士について現代の郷土史誌である『甲賀市史』はどう取り扱っているのかを見てみたいと思います。主として『甲賀市史』第2巻(中世)と第7巻(甲賀の城)そして第8巻(甲賀市事典)に甲賀武士についての言及が見られますが、第2巻の「はじめに」にうまく要約されている個所がありますので、そこの部
甲賀武士について(2) 2023.06.04 ブログ 「甲賀武士」という用語そのものは大正時代に発刊された『甲賀郡志』に由来することを前回申上げました。しかし厳密に申し上げると、江戸時代前期に彦根藩に献上されたとされる『淡海温故録』には既に「甲賀武士」なる語が用いられていて、『甲賀郡志』ではその語が現代語として採用されたと云えます。今回はその『甲
甲賀武士について(1) 2023.06.01 ブログ 先頃久方ぶりに油日神社の宝物館(実は甲賀市の歴史資料博物館でもある)を訪問して、改めて明応4年(1495)当時の油日神社の再建時の棟札の中に多くの甲賀の武士たちの名前を見た時に、そうだこの欄に甲賀武士のことを書こうと思ったのでした。ところが実際には何をどう書くのか考えがまとまらず遂に3週間以上