甲賀の自然は穏やかで豊かです

  3月中旬、甲賀の野には若葉が芽吹きます。柿の木の下のフキ畑にはフキノトウが芽を出し、田んぼの畦にはつくしが芽を出します。今年もてんぷらや、フキノトウみそや佃煮にして早春の恵みであるほろ苦さを美味しくいただきました。実はこの時期ジャガイモを植え付け、10種類ほどの春野菜の種を畑に直か播しました。一週間で小松菜などの芽が出そろいます。

  1月、2月に降った雪がウソのようなこの暖かさ、穏やかさが年間を通しての災害の少なさと相まって甲賀に安定した豊かさをもたらします。内陸性と共に琵琶湖の水が甲賀に瀬戸内海的温暖気候をもたらしているのです。甲賀の先人たちが事あるごとに発揮した「在地性」の一つの要因が、文化レベルの高さや政治的自律度と共に、この甲賀の豊かさにあったことは間違いありません。誰もがこの甲賀の地の豊かさを自覚しこの地を離れたくなかったのです。

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